医師が開業するあたっての注意点とは

医師が、勤務医を経てから個人で開業をするケースは、今までもこれからも毎年相当数あると思います。

度重なる医師不足のニュースにあらわれているように、現在の日本の医師を取り囲む状況は、日々の責任ある激務に追われ、心身ともにかなりの負担となっていることが多いのです。やはり雇われて勤務するよりは、自分の時間をゆったりと割いて、
本来研究したい課題にも取り組め、プライベートも充実した開業医になりたいと思う医師は必ずいます。

もともと年収も最高位の「医師」という職業は、開業医の場合ですが、自分の生活に必要なお金はもちろんのこと、医療機器リースなどの維持管理費、従業員の給与支払いなどもかなりの額に及び、もちろん自分にはボーナスもないという状況。
普通の人が想像するよりは、はるかに出費の多い職業です。
経費をひくと、自分のお小遣いなど本当にわずか・・・という医師も決して珍しくありません。

ことに開業時というのは、想像を絶する出費が予想されます。医院開業専門の経営コンサルタントも多数存在する中、自分ひとりで、立地・物件探し、付近の競合医院探し、診療圏調査、医療機器にかかる費用、事業収入・支出の予想、付近地域への広告、スタッフの求人募集・問合せ対応などを行うことは、莫大な細かい作業も発生し、また膨大な時間を取られます。

基本的に、勤務医をやめてすぐに翌月開業というようなタイミングで始められるものではないので、6ヶ月先、1年先を見越して、開業する場合がほとんどだと思いますが、その間の自分の生活費も含めた負担分を想定しなければ
なりません。(もちろん勤務していた病院の診察を部分的に続ける場合も多々あると思うので、全くの無収入になることはほとんどないとは思いますが) このような細かい作業を一括して引き受けてくれるコンサルタントも多数存在しています。

費用は、安くても百数十万円~程度は見込んでおかなければならないですが、なかなか時間が取れない立場の医師のかたならば、こういったサービスを利用してもよいかもしれません。 ただし何もかも丸投げ状態では何も始まりません。信頼の置けるコンサルタントと、一緒に、よりよい医療環境をその地域に提供するのだということを意識して開業していただきたいと思います。

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