研修医にとっての人気病院の共通点

急性期病院にとって、優秀な研修医を採用するために重要な要素として挙げられるのは臨床研修病院として人気病院かどうかです。

研修医にとっての人気病院には共通点があります。それは米国式医療や研修の影響を強く受けており、若手医師も各々の役割をきちんと持ち医療を支えていることです。これらが研修医にとって人気病院になっている大きな理由です。そしてその基礎となるのが、エビデンスを重視した医療と、1年目を2年目が教え、2年目を3年目が教えていくという教育方法で、理想的な研修環境を作っていると言えるでしょう。

また、充実した教育体制によって、大学医局からの派遣などに頼らなくても十分な医師、看護師、その他スタッフを確保することができるのも人気病院の特徴の一つであり、生え抜きの医師が次世代の医師を教育し育てていくことで、その病院独自の特色が育てられ、そのような病院に憧れて研修医も集まってくるのです。実際に、人気病院で研修医として働いていた人の中には、医学生や研修医が憧れる『カリスマ医師』の名前がずらりと並びます。これらのことから、人気病院の研修病院としての実力は決定的と言えます。

人気病院は新医師臨床研修制度が始まる前から医師の育成に力を注ぎ、独自の研修によって多くの優秀な医師たちを育て、新制度のモデルになったとも言われています。新制度が始まり、多くの市中病院で研修ができるようになっても人気が落ちることはありません。人気病院の研修システムの細部はあまり知られていませんが、確実に実力が付く研修であることに間違いはないでしょう。

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