医師年金制度について

医師年金制度は、昭和43年の高度成長期に発足した制度で、日本医師会の会員であれば加入日の時点で、満64歳6ヶ月未満の人ならば加入できる私的な年金制度です。現在加入者数は約52,000人。日本医師会が
運営するもので、公的年金だけではなく、「会員である医師が将来の不安を覚えずに地域医療に専念できるように・・・」という理由で創設された制度です。
日本医師会は、医師という職業についていても「加入は必須」というわけではありません。

病院などの「勤務医」の医師たちの中には加入していない先生も多いようですが、「個人事業主」である開業医には多くの医師が加入しています。
現在、この年金制度の2011年度の新規加入者は100人に満たないという数字です。

脱退者も毎年発生しており、(需給開始前ならば可能)自分の将来のために、民間の年金運用法を利用したり、自分で独自の運用法を生み出していく医師も相当数いるようです。受給者が高齢化により増加の傾向があり、近年なかなか年金の運用がうまく立ち行かなくなってきたりと、難しい局面もあるようです。

給付引き下げも複数回起こっています。引き下げの時点で、脱退者が増えています。この年金は生命保険控除の対象にならないため、節税には向きません。
ただし、十数年前の高金利の時代にかけはじめたこの制度については、そのまま掛け続けておいたほうがいいようです。

医師の加入できる年金は他にも複数あります。自分の将来設計に見合ったものを計画的に試算し、決断していくと同時に、日本全体の経済状態に関する多くの情報を金融機関などから集めてチェックしていく姿勢が、不透明な時代を生きぬく上では、
大切な要素です。

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