研修医は激務
研修医には二種類ありますが、その一つが医師国家試験に合格した後、一人前の医師になる前に二年間指導医の下で研修し、知識や技術の向上に努める初期研修医です。
また、初期研修医の期間を終えて、法的には一人前の医師となってはいるものの、さらに専門の技術や知識を得るべく研修を受けるのが後期研修医です。この初期研修医時代は初めにぶち当たる大きなハードルと言えるでしょう。
医師の国家資格は取得したものの、実際にはまだ最低限の知識を得ているだけであり、医療の現場ではまだ知識も経験も未熟です。いきなり仕事ができるわけではありません。このような初期研修医は朝は早くから病棟回診を行いカンファレンスに出席し、カルテの記入を行い、勉強会にも出席しなければなりません。さらに当直もあります。やらなければならない仕事は膨大で、覚えることは山のようです。その中でも新しい環境になれ、新しい人間関係を築いていかなければならないですし、大変です。責務は重く激務をこなしているにも関わらず、初期研修医の給与は250万円から400万円と割に合わないような気もします。毎日激務をこなしていれば体調を崩すこともあるでしょうし、不手際で指導医やベテラン看護師や患者さんに怒られることだってあります。
このような状況に耐え切れず、精神的にまいってしまう研修医の方も珍しいことではありません。しかし、医師を目指す方は大概大きな志や信念を持っている方が多数です。落ち込んだ時は今一度、初心を思い出してみてください。きっと力が湧いてきます。そして将来は多くの患者さんを救い、医療関係者に一目置かれる立派な医師になれることと思います。
「 医師の働き方 」の他の記事を読む

- 産業医のアルバイトでは
- 産業医というのは医師とは違い、一般的に治療を行わないとされています。また、医師が行うアルバイトの中でも割がいいとされているのが産業医で、希望している方多くいらっしゃいます。 産業医というのは仕事もハー...すべて読む

- 小児科のアルバイト事情
- 小児科医というのはとても忙しく、大変な仕事です。それは小児科医独特の理由があるからです。小児科医というのは急患や夜間のオンコールも多く、常に緊張状態にあります。また子供は大人のように自分から症状を話せ...すべて読む

- 麻酔科のバイトについて
- 麻酔科を専攻されている方で、アルバイトについて興味がある方は多くいらっしゃるかと思います。それはなぜかというと、医者の中でも麻酔科のアルバイトというのは時給がとても高額だからです。医者のアルバイトでは...すべて読む
66記事の「 医師の働き方 」の記事を読む