小児科の研修

近年、日本は少子化傾向にありますが、小児科医に対する需要は強く、小児科医は不足傾向にあります。特に子供の病気は急変しやすく、救急医療は小児科の宿命であり、基幹病院では救急に対応するため小児科医の増員が求められています。

現在、初期臨床研修制度の2年間で、研修医は研修する各病院のカリキュラムにのっとり、概ね三カ月毎にいくつかの診療科をローテーションする研修が義務付けられており、多くの症例を経験して勉強し、自分が生涯をかけて診療する科を決定することになっています。小児科の研修は、この初期臨床研修制度の必修診療科となっています。

以前は、大学卒業後にそのまま志望する科の医局に入局していたので、新人の医師は自分の志望科の具体的な勤務状況をイメージ出来るようになる前に、入局する科を選択するという状態でした。しかし、初期臨床研修制度により希望の有無を問わず様々な科の診療を行うようになったことから、現場をよく見て考えることができ、志望する科の過酷な医療状況を目の当たりとし、志望を変えるケースもでてきています。

特に内科、外科、小児科、産科、救急は、過酷な勤務状態にある為、転科したり、そもそも志望する医学生が減ってきているというわけです。
小児科の研修から分かるように、小児科は循環器など大人同様の診療分野がある上に、先天性疾患などの小児科特有の分野もあり、専門医として向けられる期待も大きい科です。
小さな命を助けることは、その後の何十年にもわたる人生に大きな影響を及ぼすこともあります。小児科の研修を通じて、人として、医師として、幅が広がる大切な経験ができるでしょう。

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