臨床研修の指導医について
法律で医師法や歯科医師法と定められて、病院で働こうとする医師は医科で2年以上、歯科医師は1年以上の臨床研修を受けなければならないと規定されています。
日本では大学で医学の教育が6年間行われています。しかし、大学を卒業しただけでは医師や歯科医の免許を取得出来るわけではないので法律で医療の行為は行えないと決められています。そこで医療の仕事が出来るようになるために制度化された事が、免許を取得した後に臨床研修という立場で上級医である指導医の元で臨床経験を積み上げる事です。医科では2004年から臨床研修を受ける事が義務化され、2006年から歯科で義務化されるようになりました。
2004年から行われている医師臨床研修制度は、医師法第16条の2第1項に「臨床研修指導医は研修医に対する指導を行うために必要な経験及び能力を有している者でなければならないこと」と規定されています。そして指導する側の指導医もプライマリ・ケアの指導方法などに関係する講習会を受ける事が望ましいとされています。プライマリ・ケアとは2004年に新しくスタートした臨床研修制度の中心となる指導方法であり目的とされています。
そして2年間の臨床研修を義務化した事で適した給与の提供と研修中はアルバイトの禁止を定めました。2004年の研修医の平均給与は年収2003年から100万程増加し365万円で大学付属病院では2003年から114万円の大幅に増え318万円となりました。病院では「前期研修医」「後期研修医」という名前が使われていますが前期研修医は1から2年目の人、後期研修医は3から5年目の人をいい、研修医と言われれば一般的に前期研修医を表しています。
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