循環器科でわかる心臓マッサージ
心臓発作で突然倒れてしまった人を助けるとき、人工呼吸と心臓マッサージを繰り返すことが良いといわれていましたが、ここ最近では循環器科での心臓マッサージだけでも十分な処置ができることがわかってきました。心臓が止まってしまうのは心室細動という小刻みに震えて、血液を送るポンプ機能を果たせなくなってしまうことがほとんどです。
その心臓に電気ショックや胸骨圧迫をすることでもう一度血液を送るポンプを活動させることで、心臓が動き出すことができるようになります。ただし、すぐに処置をすることが重要となっています。
時間との勝負になっています。1分たつごとに生存率は7~10%低下してしまいます。このことから生存率を上げるためには素早い循環器科での心臓マッサージが必要となります。
救急車が来るまでに一般の人ができる心臓マッサージがありますが、心臓マッサージにはマッサージをすべき部位などがあり、万が一違う部分をマッサージしてしまうと、骨折などをさせてしまう危険性もあります。
現在は主要な駅や公共施設などでもAEDというものが置いてあり、誰にでも簡単に心臓に電気ショックを与えることもできます。
しかし、これも正しい知識がなければ、役に立たないこともあります。循環器科での心臓マッサージを自分でもできるようにするには、講習会などで正しい知識を覚えることが必要になります。一般的にも心臓にショックを与えることがもっとできれば、命を助けることもたくさんできるでしょう。そのことをしっかり頭に入れておけば、循環器科での心臓マッサージを受けていることもいいのかもしれません。
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