坐骨神経痛を調べるラセーグテスト/ラセーグ徴候について

ラセーグテストとは整形外科において坐骨神経痛を調べる場合に用いられる検査方法の一つです。
坐骨神経痛とは、運動や生活の中でのストレスなどが原因だとされており、さまざまな年代で発症します。症状としては仙髄神経の中でもS1、2、3、または腰髄神経のL4、5の神経が圧迫されている状態で、ラセーグテストではその場所に負担をかけ、異常が無いかを検査していきます。

ラセーグテストの方法としてはとても簡単で、患者を平らな場所にあお向けにし、膝を伸ばした状態で片足を30度以上上げていきます。この時に患者が痛みを感じているかどうか確認をします。もし、異常がある場合は痛みがあったり、足が30度以上上がらなかったりといった結果になります。

異常がない健康な場合では70度以上上げても痛みは感じませんが、異常がある場合では太ももの裏~お尻の裏に痛みを感じ、30度以上足を上げることができません。また、足が上がる角度が地面に近いほど症状は重いことになります。
この検査自体は特に道具もいらず、患者にも負担をかけずにあお向けになれる場所さえあれば簡単にできる検査ではありますが、ケースによっては坐骨神経痛でも痛みを感じない患者もいます。ですから、このラセーグテストは信頼性としては100パーセントではありません。したがって、セーグテストは一つの目安として捉えておきましょう。場合によっては患者にはMRI検査をし、経過を観察していきます。

しかし、ほとんどの場合がこのラセーグテストで確認ができるので、坐骨神経痛の疑いがある患者には必ずラセーグテストを行う必要があります。

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