下肢静脈瘤レーザー治療

下肢静脈瘤レーザー治療に用いられるレーザーの機種は、レーザー治療開始当初に比べ、とても進化しています。様々なレーザー機種がある中で、それぞれの機器に高い血管処理能力があるので、医師による診断の能力や技術、適切なレーザーの選択や手技が強く求められています。

下肢静脈瘤レーザー治療は、エンドレーザー法という極細のレーザーファイバーを静脈の中に入れて、レーザーの熱で血管内の壁を焼く方法です。
レーザーファイバーを入れる方法としては、麻酔後、膝の辺りを1センチ程切り、レーザーファイバーを静脈へ入れる小切開法と、皮膚を切らずに皮膚の上から細い針を静脈へ刺し、レーザーファイバーを中へ入れる穿刺法、足の付け根辺り2~3センチ程切り、足先へ向けレーザーファイバーを入れる高位結紮術という方法があります。

2011年から980mmのレーザーが保険適用の認可を得ましたが、それより高性能のレーザーは、保険の適用にはまだまだ時間がかかりそうです。
一番高性能な2000mmのレーザーは、治療効果や満足度において最も優秀な成績を残していますが、保険適用ではないので、片脚だけで25万円~30万円と、とても高額になります。

下肢静脈瘤レーザー治療は、従来の手術と効果は同じなのに対し、ほとんど傷は残らず、時間も20分程と非常に短時間で治療が終了します。さらに出血や痛みも少なく、術後すぐの歩行や翌日からの仕事も可能となるなど、非常に安全で体に優しいメリットの多い治療法です。保険適用のレーザーであれば、費用面でのメリットも大きいと言えます。

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