神経学的テスト:スパーリングテスト

スパーリングテストとは神経根障害を調べる神経学的テストです。

頚椎は7つの骨が積み上がってできていますが、その後ろを走る脊髄から枝分かれして上肢にいく神経が椎体と椎体間の椎間板の部分に伸びた末梢神経を神経根といい、この神経根に異常があるかを確認するテストがスパーリングテストというわけです。

スパーリングテストは徒手検査法において、機械を使わない検査法です。脊髄の実質の症状である脊髄症状が軽微であるものの、神経根が障害を受けている神経根症が疑われる場合に行うもので、追突などの交通事故により頚椎捻挫の傷病名がついたような場合は、まずこの検査を行います。

検査方法は、被験者は天井を見上げるように頭を後ろに倒した状態で、そのまま右や左に傾け、検査実施者が上から押さえつけます。こうして、神経根の出口を狭めることで、肩・腕・手なんかにしびれや痛みがあるかどうかを確認するのです。神経根に障害がある場合、神経根の支配領域に痛みや、腫れる感じがしてきます。したがって検査結果は、被験者が痛みやしびれを訴えたかどうかが、陽性・陰性で記載されます。反応があれば陽性、なければ陰性となります。

スパークリングテストはこのようにして、神経根が障害されていないかどうかを見るテストですが、やや客観性に欠けるものであるので、おおまかにどこに異常があるのか検討をつけるために参考程度に行われていると考えた方がよいでしょう。
ただし、後遺障害を得るためには、検査が行われているかどうかも大きな要素となりますので、スパーリングテストを受けるようにしたほうがよいでしょう。

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