PLDD-別名:椎間板ヘルニアレーザー治療
PLDD治療ではメスを使用する事がないため手術室に入り終了までの時間は、たったの15分程度です。
手術をした傷からは出血しませんし、その傷も注射の跡なので数日経てば消えてしまいます。麻酔も局所麻酔で行うので、高血圧や喘息、糖尿病、腎障害、透析を受けている患者さんでも手術を行う事が出来ます。
PLDD治療後は1時間程度の安静のち日常の動作や生活をしてもいいため入院の必要もありません。そこでPLDD治療のPLDDとは、Percutaneous Laser Disc Decompressionの省略であり、日本語では経皮的レーザー椎間板減圧術と言われています。
簡単に説明をしますと、椎間板の中央真ん中に穴を開け空洞を作るという治療方法です。注射針の中にとても細いレーザーファイバーを通して椎間板の真ん中にある髄核を焼いて蒸散させ穴をあけて空洞をつくり問題の部分を取り除きます。椎間板ヘルニアは、神経を圧迫しているため痛みが生じています。ヘルニアによる神経の圧迫を弱めれば痛みもなくなります。そこでPLDD治療で椎間板の中央に穴を開ければ空洞が縮み、縮む事により神経を圧迫していたヘルニアが引っ込み痛みがなくなります。
今までの手術では全身麻酔で切開をし、そのため多くの出血もあります。麻酔から冷めた後の痛みもあり脊椎の一部を削ったり、靭帯を切断したり骨を移植したりするので3週間は安静のため入院をしなくてはなりません。その後日常の生活を送れるようになるためにリハビリも2ヶ月以上はしなくてはいけません。全身麻酔から日常生活を送れるようになるまでの患者さんの体の負担を考えるとPLDD治療はかなり体の負担が軽減されているのです。
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