甲状腺手術について
耳鼻咽喉科においては、甲状腺に関する治療は多くおこなわれています。甲状腺は、重さが15〜20グラム程度あり、大きさは上下が3〜5センチ、あり、横幅は4センチ程度で、のどぼとけの下にある臓器です。甲状腺ホルモンを作っている臓器です。
甲状腺ホルモンが多すぎると、息切れなどといった症状が現れ、甲状腺中毒症などといった病気になることもあります。また、甲状腺ホルモンが少なすぎると、むくみや便秘などといった症状ができ、ひどい場合には、甲状腺機能低下症といった病気になることもあります。この甲状腺には、主に二つの病気があります。一つは、甲状腺に細菌が感染しておこる病気、もう一つは腫瘍で、これは良性と悪性があります。時として、この二つの病気が同時におこってしまうこともあります。
投薬治療を行う場合もありますが、場合によっては耳鼻咽喉科にて手術を必要とする場合もあります。耳鼻咽喉科における手術に関しては、良性の場合は、腫瘍を含む甲状腺のみを取り除くだけです。その多くは、甲状腺葉切除手術です。この場合は、回復がとても早い事が何よりです。悪性のものは、甲状腺の切除とならびリンパ節の切除も行います。転移の可能性により切除範囲には違いがあります。悪性の場合は、すべての悪性の細胞が切除されたとは限らないため、手術後、退院しても通院・検査が必要となります。
甲状腺腫瘍はとくに遺伝であるとする研究結果がでています。もしも、ご家族の中にこの病気にかかったことのある方が見える場合は、甲状腺の検査を速やかに行うことを望みます。
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