ジオン注射・ALTA療法

痔の治療法としては、切り取ることが原則であった時代がありました。最近ではALTA療法を用いて治療する場合が多く見られます。

ALTA療法とは、痔の治療方法の一つで、大きな特徴としてはまったく痛みを感じることなく治療が行える患者にとってみては、注射だけで痔を治してしまうとてもありがたい治療法であり、とても画期的な治療法です。またの名前を内痔核硬化療法と言います。

手術に比べれば、入院期間も短くすみメリットも多くあります。お医者様がメスを使わないという点でも大きな特徴です。ですから日帰りでの手術が可能であります。ALTA療法にはジオン注射が使われます。このジオン注射は、中国において内痔核治療で使われていた薬をさらに開発して作られたものです。この治療が行われはじめたのは1998年からで、2005年位に日本では許可を受けてALTAは販売されるようになり、現在に至っています。

ジオン注射は痔を切る事無く治療を行い、内痔治療では効果的ですが、外痔には用いることはできません。ジオン注射を行う前には、麻酔を行います。このジオン注射を投与する際には、「四段階注射法」という特殊な方法で行います。これは、1つの痔に対して、4か所注射していくものです。この手術にかかる時間は10分程度です。日帰りで行える場合もあります。

この方法は、高度な技術を要するために、一定の講習などを受けた医師でないと行えません。ですから、行える病院は限られています。だからこそ、この方法で行うが故に、安全で完治できる治療ができます。しかも、この注射の後には、出血はほとんどありません。

手技小辞典 」の他の記事を読む

循環器科でわかる心臓マッサージ
心臓発作で突然倒れてしまった人を助けるとき、人工呼吸と心臓マッサージを繰り返すことが良いといわれていましたが、ここ最近では循環器科での心臓マッサージだけでも十分な処置ができることがわかってきました。心...すべて読む
喉頭ファイバーについて
喉頭ファイバーとは、喉頭がんの有無などを調べるための検査方法です。喉頭がんとは、舌の付け根から気管の入り口までの部分に発症するがんであり、呼吸や食物等の飲み込みに障害をきたしてしまうものです。喉頭ファ...すべて読む
マクマレーテストについて
マクマレーテストとは、筋骨格系において機能障害をきたしている部位やその症状を、特に専門的な医療器具を使用せずに手で行う検査のひとつで、主に半月板損傷または断裂のチェックを行うものです。 検査方法として...すべて読む

80記事の「 手技小辞典 」の記事を読む

コラム内から検索

関連する記事

外来アルバイト医師求人特集

EPILOGI検索
pagetop