PSA検査
日本では元々事例が少ない前立腺がんは、近年では最も増加しているがんの一つになりました。男性が発症するがんの中で三番目に多いのが前立腺がんとされています。そのため、前立腺がん早期発見につながるPSA検査を促すようになり、最近では街中のポスターなどでPSA検査についてよく見かけます。
PSA検査とは、前立腺がんを発症する可能性があるかどうかを調べる検査は、採血検査で血液中の前立腺内にある異常な物質であるPSA数値を調べます。PSA検査は検査の誤差が少なく、患者にとって気軽に検査できるのが特徴です。PSA検査の普及により、前立腺がんの早期発見、早期治療が可能となりました。
前立腺がんは五十歳過ぎると急激に発症者数が増えます。そのため五十歳を超えたら年に一回はPSA検査の受診を推奨しましょう。また、他のがんと同様に、前立腺がんは家族の中で発症者がいると発症する可能性が高くなります。ですから、前立腺がんを発症したことがある人が家族の中にいれば男性なら四十歳を過ぎた辺りからの検査が推奨されています。
診前立腺がんの特徴として自覚症状があまりなく、気付いた時にはかなり進行しているという特徴があります。自覚症状後に検査して見つかる前立腺がんは約4割が転移しています。また、PSA検査などで発覚した前立腺がんは約9割が早期のがんというデータもあり、検査の必要性がうかがえます。
また、検査でがんが見つからなくても、PSA検査だけでは見つからないがんが潜んでいる場合もありますので、一回のPSA検査に異常がなくても年齢が四十歳を超えていれば経過を見るようにし、毎年の検査を促す必要があります。
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