マンモグラフィー(乳房X線撮影装置)
今日、乳がんの早期発見のために使用されるのが、マンモグラフィーとエコーです。2種類使用することによって、さらに早期の発見が望めます。
マンモグラフィーとは乳房をX線で撮影するための機械のことです。名前は“乳房”と“画像”からきた造語です。
1967年にできたマンモグラフィーは1970年代半ばからアメリカなどで乳がん検査のために導入され始めました。日本での本格的な導入はとても遅く、欧米から30年以上遅れた2000年にやっと導入され始めました。
検査方法は、乳房を撮影台の上に乗せ、プラスチック製の圧迫版で5センチほどの薄さになるまで押さえつけて撮影します。
角度を変えて片方の乳房に対して2枚ずつ撮ります。乳房が板に強く挟まるので痛みを伴うこともあります。放射線を最小限に抑えるため、そしてよりはっきりとしこり部分が写せるように薄く圧迫して撮影します。マンモグラフィーでは触診では発見できないような小さいしこりや、エコーでは発見しづらい微細な石灰化の発見に有効です。今日では、より高度はデジタルのマンモグラフィーも出てきています。
しかしながら、乳腺量が多い50代以下の若い人では、撮影をしても乳腺が白く写り、完全にはしこりなどが発見できないことがあります。
エコーは、小さなしこりをみつけたりその性状が詳しくわかったりします。エコーは生理がまだある人や乳腺量が多い人に有効ですがマンモグラフィーは石灰化や乳腺のゆがみなどが確認できるために、どちらか一つではなくマンモグラフィーもエコーも受けることで、乳がんの早期発見が望めます。
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